
どうも、さかもとです。
今日もサクッと学んじゃってくださいね!
今回は少し専門的な内容です。
スポーツをする方や、トレーニングをする方には是非知って欲しい。
いや、有名過ぎて知っている人も多いと思いますが・・・
『筋のサブシステム』って聞いたことありませんか?

なんのこっちゃ!?聞いたことない。

こう言う言葉で聞くとそうなりますね。
サブシステムについて少し説明します。
我々の体を動かす際には
脊柱の動きを通して体幹や四肢を動かすか
脊柱の固定に伴って行われます。
この時
脊柱や骨盤の動きをコントロールする協力筋群が
サブシステムと言うわけです。
そして、このサブシステムは4つあります!
今回は、この4つのサブシステムについて紹介&説明をしていきますね。
ディープ・ロンジテューディナル・サブシステム(DLS)
こちらのサブシステムはこんな感じです。

つま先から頭まで全身を安定させるために関与し
また床から体幹や背部へと逆の力の伝達を行います。
【関与する筋】
前脛骨筋・長腓骨筋・大腿二頭筋・仙結節靭帯・脊柱起立筋・胸腰筋膜など
【役割】
☑️地面反力の吸収・伝達
☑️足首の安定保持
☑️前方への脚運動の減速
☑️体幹屈曲(かがむ動作)に抗する脊柱の安定保持
【起こるタイミング】
踵が地面に接した時
ラテラル・サブシステム(LS)
こちらのサブシステムはこんな感じです。

先ほどのDLSと共に、衝突時に体を安定させる働きがあります。
特に左右方向において作用します。
【関与する筋肉】
股関節外転筋(中臀筋・小臀筋・大腿筋膜張筋)、反対側の体幹側屈筋(腰方形筋・内腹斜筋)、同側の内転筋群
【役割】
☑️衝突時の体の安定
☑️左右方向の安定
☑️片脚立位における骨盤と脊柱の安定
【起こるタイミング】
片脚接地時
片脚立位時に立位側の外転筋群・内転筋群と反対側の体幹側屈筋群の働きにより
骨盤を固定し、反対側のお尻が少しだけ引き上がります。
(これはヒップロックとも言います。また後日、ブログ書きます)
ポステリア・オブリーク・サブシステム(POS)
こちらのサブシステムはこんな感じです。

基本的には、仙腸関節を挟んで
広背筋と反対側の大臀筋で構成されています。
DLSと共に、胸腰筋膜を通して力学的エネルギーを伝える働きをします。
【関与する筋肉】
広背筋・反対側の大臀筋
【役割】
☑️下肢屈曲運動の減速
☑️上肢屈曲運動の減速
☑️骨盤の安定保持を補助
☑️伸展方向の加速
☑️AOSと共に運動を調整
【起こるタイミング】
☑️踵接地のタイミング
☑️ゴルフスイングやバッティング、野球の投球などの回旋動作時
特に回旋動作においては非常に重要です。
回旋前は体を保ち、回旋後は減速に働きます。
アンテリア・オブリーク・サブシステム(AOS)
こちらのサブシステムはこんな感じです。

AOSは体の前方において、先ほどのPOSと似た働きをします。
【関与する筋肉】
股関節内転筋群・同側の内腹斜筋・反対側の外腹斜筋
※内転筋群と内腹斜筋は、同じ方向の筋繊維走行をしており、力の伝達と協力作用を助ける
【役割】
☑️後ろ足が前方にスイングされる際に支持脚上に体を安定させる
☑️上肢伸展運動の減速
☑️下肢伸展運動の減速
☑️屈曲運動の加速
☑️POSと共に運動を調整
【起こるタイミング】
☑️回転運動における加速時に顕著に起こる

投球における加速がまさにこれですね。
まとめ
今回は、筋のサブシステムをテーマに書きました。
1つ1つみてみると、「なるほど!」と
思っていいただけるかと思います。
カラダに備わるシステムを理解し、競技トレーニングやフィジカルトレーニングを行いましょう!
参考図書はこちら↓
