
どうも、さかもとです。
今回は専門的な内容となっております!よろしければどうぞ!
サッカーのゲーム中、総走行距離は10.3kmとされ、そのうち高強度のランは1.3km程度になり、実に125回ものスプリントを繰り返しています。
ー なんと90分間で選手がボールに触れる時間はたった2分!驚きでした。それだけ、Off The Ballでの動きが大事と言うこと
そんなサッカーの持久力測定の1つとして用いられるのがYo-Yo Tsetです。
今回は、大学女子サッカー選手とYo-Yo Tsetによる持久力測定について書いていきます。
Yo-Yo Test とは
まずはYo-Yo Testについて説明します。
3つ種類があるのですが、今回はYo-Yo Test IR1(Yo-Yo Intermittent Recovery Test:間欠性回復力テスト)を用いています。
方法
20m間隔で引かれた平行な2本のラインの片方のライン上からスタートし、CD(音)のスピードにしたがって1往復ごとに10秒のレストを挟む間欠的なランニングを繰り返す。合計2回、CD(音)のスピードについていけなくなった時点で測定終了。

記録用紙や、詳しい説明はこちら↓
https://system5-site-one.ssl-link.jp/sandcplanning/uploads/solution/10/5b0fa164c66cf10.pdf
女子サッカー選手の持久力とYo-Yo Test数値
エリート女子サッカー選手を対象とした研究では
VO2MAX、増分トレッドミルテスト(ITT)の数値とゲーム中の持久力との間に相関関係はないが、Yo-Yo Test IR1との間には相関関係が認められた。(Krustrup et al,2005)
※ただし、VO2MAXはゲーム中の高強度ランと相関する。
Yo-Yo Test IR1は、実際の試合における総走行距離と高強度ランニング(時速 18km/h 以上)距離との関連性を報告しており、競技レベルが高いほど、高強度ランニング距離が長いことも述べている。(Krustrup et al,2005)
違う論文の引用ですが・・・
ポジション毎に差はあるのかなと思いましたが、GKとフィールド選手との差はあるものの、それ以外でのポジションに有意差はないとのこと。ただ、SBが一番数値が高いです。

関東のとある大学女子サッカー部のデータです。
ちなみに、Aチーム(主力メンバー)とBチームでは
Aチーム;1,594±167
Bチーム;1,459±149
ー 正直この数字には驚き。チームのレベルも高いのだと思いますが、想像よりも高いなという印象です。
測定時期の難しさ
Yo-Yo Testは、ゲーム中の持久的パフォーマンスと相関があると分かりましたが、シーズン中に定期的に測定することは現実的なのでしょうか。
江波戸ら(2016)は、間欠的運動能力を評価するテストは疲労困憊まで運動を実施する必要があるため、強い動機づけが必要であるとともに、傷害発症のリスクを内包していることや選手に強いられる心理的、身体的負担度が大きい。そのため、インシー ズン中にこれらのテストを用いて継続的に選手の間欠的運動能力を評価することは現実的ではないとしています。
ー 確かにこれは思います。実際の肌感でも同意見です。
まとめ
サッカーに必要な間欠的持久力をみるテストとして、Yo-Yo Test IR1は非常に有効と言えそうです。
個人として・チームとしての基準を持つことで、パフォーマンスを見る一つの方法になり得ますね。
ただ、測定時期などは考慮が必要かなと言うところ。
有効な測定ですので、うまく活用していきましょう。
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